保育所の健康診断

保育所の定期健康診断は、年に2回行うことが義務付けられています。
園児の健康状態をチェックし、一人ひとりの発達・発育状況を知る上で最も重要な手掛かりとなるでしょう。

健康診断は小児科の医師が保育所まで訪問して行われます。
健診用のカルテを作り、将来の健康維持や管理に役立てることができるのです。
その他にも入園前や就学前健診もあるので事前に確認しておきましょう。

健康診断の内容

健康診断を行う際には、出生時からの既往歴や前回受けた健康診断の結果、予防接種、現在の心配事などを元に健康調査を行っていきます。
身長・体重の測定は毎月行う保育所が多く、成長曲線にして記録しておくところもあるでしょう。
3歳以上の園児は、3~4歳でケンケンができるか、5歳でスキップができるかなど動作を評価することもあります。

また、健診の場で観察せずに日頃運動状況を見ている保育士から意見をもらって評価する場合もあります。
ことばの発達においては、あらかじめ問診で評価し、健診時には自分の名前がはっきり言えるかどうかなど簡単な会話で確認することが多いでしょう。
普段は話せても、医師を目の前に委縮してしまう園児もいるのでその場になると話せないというケースもあるのですが、こういった場合も担当の保育士などから普段の様子を助言してもらい、評価してもらうことができます。
また、保護者も普段から子どもの様子を気にして、保育士に助言することも必要です。

健康診断で問題点が見つかったら

健康診断で体の各器官や機能を評価してもらい問題が見られた場合は、児童相談所や専門医に行き精密な検査を行わなくてはなりません。
しかし康診断はあくまでも簡易的なものであり、精密検査を受けなければ本当に病気なのかどうかを判断することは難しいです。
そのため、健康診断で問題が見つかったという場合でも親が慌てるのではなく、どうするべきかを冷静に医療機関などへ相談することが重要と言えます。