保育というと保育所などの施設で行われることがほとんどですが、園外保育では保育所の外から出て保育が行われます。
近くの公園や山・川などの自然が多い場所、またはプラネタリウムや動物園、水族館のような施設なども訪れることが多い場所となっています。

また園外保育を行っているところと行っていないところもありますが、どちらかと言うと園外保育を取り入れているところが多くみられます。


園外保育の目的

園外保育がどんな目的で行われているかは各施設によっても異なりますが、大きく4つの目的に分けることができます。

1. 外の刺激を受けて五感を育てる

毎日通っている保育所から外に出ることによって、色んな外の刺激を感じることができます。
いつも通っている道でも、友達や先生と歩くことでいつもとは違った視界となり、子どもたちの感じ方も違ってくるでしょう。
未発達な子どもの五感を育てるために、色んなものや出来事を経験することが大切なのです。

2. 子どもたちの豊かな心を育てる

通常の保育ではなかなか触れることのできない自然などを体験することによって、興味や関心を引きながら子どもたちの豊かな心を育てます。

3. 社会のルールを身に着ける

子ども達はまだ社会のルールを学んでいないことが多いのですが、園外保育において公共の場所や交通機関を体験することでルールを身に着けることができます。
何が危険で何が安全なのか、考える力はもちろんですがその場の適応力なども学ぶことができます。

4. 子どもの「考えて人に伝える力」を養い、コミュニケーションを増やす

園外保育には親はついていかないため、子どもから園外保育の様子を聞くことになります。
子どもが一生懸命園外保育はどうだったか話すことで考えて人に伝える力を養うだけでなく、親子の会話につながりコミュニケーションの場を増やすキッカケにもなるでしょう。

園外保育の種類は施設ごとに異なる

園外保育は遠足のように歩いて目的地まで向かうものから、電車やバスなどの交通機関を利用するもの、目的地も学べる施設だけではなく自然と触れ合える場所など様々な種類があります。
これらは施設や子どもたちの年齢、時期などによっても異なります。
ただ、共通点としては屋外に出ることで子どもの安全が守られるように事前の下見などの対策はどこの施設でも心掛けています。